阿蘇農村民泊の魅力

農村民泊とは?

「農村民泊」とは、農村の一般家庭に泊まることを指します。
昔、交通機関や宿泊施設が整備されていなかった時代、見知らぬ人にご飯や宿を提供することは、珍しいことではありませんでした。現在は、「農山漁村などに長く滞在し、農林漁業体験やその地域の自然や文化に触れ、地元の人々との交流を楽しむ旅」と定義されています。
農村民泊の醍醐味は「体験」にあります。海外や都会から来た人が日本の田舎に滞在して、地元の人と触れ合いながら農村生活を体験するというスタイルは新しい旅のスタイルだと言えます。
阿蘇地域市町村の色分け

阿蘇の魅力

阿蘇は、九州のほぼ真ん中、熊本県の北東部に位置します。東西18km南北24kmに及ぶ世界最大級のカルデラ、火山、1000年守り続けてきた草原がつくりだす雄大な景観、1500か所の湧水、温泉、農産物、温かく迎えてくれる人、魅力のあふれるところです。

阿蘇くじゅう国立公園

山並み道路から阿蘇方面
阿蘇地域は、国立公園が誕生したその年(1934年)、「阿蘇国立公園」として指定を受け1986年に名称が、現在の「阿蘇くじゅう国立公園」となりました。公園南部の阿蘇山の周辺では、噴煙をあげる中岳の火口や美しい円錐形をした米塚、広大な草千里ヶ浜、それらを取りまく火口原と外輪山など、雄大で素晴らしい風景を連続して見ることができます。また、公園中部のくじゅう連山の周辺では、あちらこちらで硫気現象がみられ火山特有の風景地が点在するほか、久住高原や飯田高原などの広大な草原、さらには学術的にも貴重な湿地など、見どころが豊富な地域です。

ユネスコ世界ジオパーク

上空からの阿蘇カルデラ

阿蘇ジオパークは「阿蘇火山の大地と人間生活」をテーマに、数十万年におよぶ火山活動でできた世界有数の巨大カルデラのほか、現在も続く火山活動を体感できるのが特徴です。また、この大自然を舞台に有史以前から繰り広げられてきた人間の生活や、特有の文化、景観も体験することができます。2014年9月に阿蘇地域は世界ジオパークネットワークに加盟しました。

世界農業遺産

牧野で草を喰むあか牛

阿蘇地域では草原を人が管理し続けることで日本最大級の草原を維持しています。人々は 四季を通じて、草を焼く「野焼き」、牛や馬を放つ「放牧」、草を刈る「採草」を中心に草原の管理を行います。阿蘇の野焼きは表面だけを焼くため、土中の植物の種や昆虫に影響がなく、希少な動植物が数多く残っています。草原を生かした畜産業が盛んな阿蘇ですが、火山性土壌の土地を長年かけて改良し、涼しい気候風土を活かした米や多様な野菜の生産も行われています。2013年には世界農業遺産に認定されました。